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タイトル:白い脚線美 - Part2 -
出演:アンリ女王様
作:石田智郁

*このページは「小説:白い脚線美」の第2部(Part2)です。第1部をお読みでない方は第1部(Part1)からお読みください。→第1部(Part1)へ


〜第1章 昇格〜


女装男は、アンリの自宅で飼育される犬に昇格した。
愛されているという自信から、忠誠心はどんどん高まっていた。

アンリから受ける厳しい調教も、誇らしい気持ちで享ける事ができた。
もう一人居る奴隷が気にならないと言えば嘘になるが、 負けてなるものかと思っていた。

 

「ちょっと…鬱陶しいわねぇ…。」

アンリの溜息が漏れる。
洗い物をしているアンリの足元に、女装男はベッタリとひっついていた。
うろうろと構われたい仕草をしている。

格好は女物の洋服。
首には、犬用の首輪。
アンリが与えてくれたもので、女装男は大層気に入っている。



軽く蹴られようともうろうろするのを、ちっとも止めないでいる。
アンリは、グイっと首を下げさせ、椅子の形を作った。
女装男は踏み付けられ、椅子にされるのも悦びであった。

しかし、まだ不出来な女装男は、不安定にグラついていた。
上に乗っているアンリは、更に安定しない。

「ポチ!いい加減にしなさいよ?
動かないで!!食器が割れたら、お前の金玉も割ってやるわ!!」

椅子としてまだ出来がよくない女装男…ポチと名付けられた男は、 必死にじっとしていた。

しかし、すぐに横腹に蹴りが入った。

「ぐふっ!…くぅーん…。」
媚びる視線がアンリをむかつかせた。
ただでさえ、イライラする日なのに…。

「もう…なんて座り心地が悪いのよ。退いて頂戴!」

アンリはさっさと洗い物を済ませたかった。
それにしては、ポチの座り心地があまりにも悪すぎた。

ポチの忠誠はわかるのだが、許し過ぎるとすぐにエゴに変わる。
わかりやすいM男の性である。

「嗚呼…なんでそんなにまとわりついてるのよ。 あっちに行ってなさい!!」

スカートをぐいぐい引っ張ったり、どうにか構ってもらおうと
ポチは必死だったが、アンリに蹴られる力がどんどん強くなって、仕方なく部屋の隅に小さくなった。

「くぅぅ〜ん。」



(第2章へ続く→)